丸十竹内の新商品

活きくるまえびを活きた新鮮な状態でお届けするのに、おがくずを使用するのが主流でした。丸十竹内も長年この方法でたくさんの活き車えびをお届けしております。この状態で活きた車えびがお手元に届いた時、皆さんはどう思われるでしょう?車えびのおいしさ、価値をおわかりの方は、わぁ!っと喜ばれるお顔が想像できます。しかし、中には美味しさも価値もわかっているけど、活きた海老が触れない、怖いっという方も中にはいらっしゃると思います。私も、長年当たり前のように思っていたことが最近では、おがくずから海老を取り出す時、散らかるなぁとか、動いたりはねたりする海老が怖いなっという声を聞くようになり、確かになっと思うようになりました。

そこで車海老はなぜおがくず?という疑問にたどり着きます。少し調べてみました。
車海老はエラ呼吸をしています。 エラは胸のあたりの殻の内側にあって、エラに触れる水から酸素を取り込み、二酸化炭素を出しています。 つまり、エラの周辺に水分があれば呼吸が出来、エラが乾けば死んでしまいます。 オガクズは保湿性がとても高いため、車えびのエラの周辺に水分を保持することが出来ます。そして、冬場などおがくずにいれて
0℃~15℃で静かに保存すれば、車えびは数日活きています。もちろん日を追うごとに数尾ずつ死んでいきますが、おがくずはわりと車えびにあっているようです。
また、おがくずに入った車えびは当日中に食べきれない場合はおがくずをきれいに洗い落として、ジプロックなどの保存袋やラップなどにくるんで冷凍保存するということをおすすめしています。

そこで丸十竹内の社長は考えました。おがくずやそれに代用したシートなどで活き車えびをお届けする他に、もっと便利な方法はないのか?おがくずが飛び散ったり、おいしい海老を怖いと思われない方法はないのか?さらにいつでも家庭で新鮮な海老を気楽に使える方法はないのか?っと。

という消費者のニーズにもお答えしていくとやはり冷凍へ

しかし、

普通に冷凍しては、鮮度、価値が下がってしまう。それを解決してくれたのが、丸十竹内の新商品であるアートロック凍結という特殊冷凍法でした。活きている状態で時を止めてしまう技術で、約半年はお刺し身で頂ける鮮度を保ち、取り扱いも楽になり、家庭でもいつでもどこでも新鮮な車えびを頂けるようになりました。水揚げされて、数時間〜数日で鮮度も落ち、食材の価値も徐々に下がり、廃棄せざるおえない状況、自然相手の水揚げ量に対しても、安定した供給が可能となる。食材の寿命も伸ばし、フードロスに対しても貢献できます。

時代とともに変化していく食ですが、より新鮮な食材をより手軽に手に入れ、自宅でも豊かな食生活をという流れが主流になってくるとよいなと思います。

 

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hirokotakeuchi