車えびの生態と三河湾について

車えびの生態と三河湾について
日本ではエビを古来より好んで食して来たという歴史も多く大変親しみのある食材です。
西太平洋、インド洋、地中海南部の温かい地域の沿岸域に広く分布しており、日本でも北海道南部以南で見られます。波が穏やかな内湾や汽水域の砂泥底に生息しており、この丸十竹内のある三河湾はとくに生息場所に適していると考えられます。昼間は砂泥の中に浅くもぐって目だけを出して休み、夜になると海底近くで活動する夜行性です。また、雑食性で、藻類や貝類、多毛類、小魚などを捕食します。
三河一色で水揚げされる車えびも深夜に漁が行われています。
また、車えびは闇夜を好み、月夜は明るいため捕獲量が少くなります。
成体は15センチほどですが30センチ近くに成長する個体もあり、大きくなるのは主にメスです。クルマエビ科にはコウライエビ、フトミゾエビ、ヨシエビ、ウシエビ、クマエビ、バナメイエビなど食用として多く流通されています、(ウィキペディア(Wikipedia))参照
そんな豊かな三河湾の環境についてご紹介します
三河湾は、水深の平均がが約9mで深いところでも20m以内と全体的に浅い内湾です。知多半島と渥美半島が取り囲んだ湾口部が狭く外海水との交換が少ない閉鎖性海域となっておりとても穏やかな海です。
また、古来より全国有数の漁場として知られてきました。三河湾は矢作川、豊川、境川などの河川から豊富な栄養がもたらされ、河口付近には発達した干潟が広がり、クルマエビはもちろん、マダイ、クロダイ、カサゴ、スズキ、カレイ、イシカレイ、ヒラメ、などここには挙げきれないほどの種類の生き物を育み水揚げされています。 車えびの生態から考えると、三河湾の豊かな環境はとても適していると考えられます。
また、湾内にはたくさんの島があり代表的な有人島として日間賀島、篠島、佐久島があります。佐久島は湾内で一番大きな島です。
さらにアサリ漁が盛んな三河湾では、シーズンになるとアサリが豊富に水揚げされてることも有名です。梶島のアサリは最高に美味しいですね。その他にも大アサリ、トリガイ、などの貝類も豊富に水揚げされます。
また、この閉鎖性海域のため外海からの影響は受けにくく、栄養分など豊富に含んだ環境は生物にとって非常に豊かな環境にあると言えます。しかし、この三河湾の特殊な地形が汚濁物質が堆積しやすく、富栄養化が進行し過ぎた場合、綺麗とは言えない内海で赤潮や苦潮が多発する海域ともなっています。
それはこの地方は産業も盛んで工場から出る産業排水や畜産などからの排水、更に生活用水も原因とも考えられています。
愛知県は自動車産業なども盛んですし、全国でも有数の大型で高度衛生管理の整った三河一色漁港を始めたくさんの漁港もあり
考えていかないといけない課題は多いですね。
参考文献(三河湾の概要及び物質循環が抱える課題とその解決方法の検討)
(豊かな海“三河湾”環境再生推進協議会)